三味線【金ホゾ】

三味線【金細】高価買取

三味線【金ホゾ】

三味線の棹は、木の曲がり、ねじれ、ソリなどを抑制するために、あえて、棹を継いで製作します。一見、一本の木材のように継ぎ目が判らなく造られています。三味線職人の美意識の高さが伺えます。
棹の継ぎ目は、溝とホゾとホゾ穴が加工されます。いろいろな形の継ぎ目があります。三味線職人の一番の腕の見せ所です。
普段見えないところに、最高の技を駆使するところが、まさに『粋』と言えます。
高価買取出来る三味線には、必ず、ホゾ穴に金細工が加工されます。この三味線を『金ホゾ(金細)』と呼びます。


〜三味線の各部名称と種類の鑑定法〜

三味線の種類は、その棹の太さで、太棹、中棹、細棹の3つに分類できます。
太棹は、津軽三味線や義太夫三味線として使われます。中棹は地歌三味線、小唄三味線 、民謡三味線に使われます。細棹は長唄三味線に使われます。
上棹の幅を見ると、太棹が30mm以上あります。中棹は、27~28mm前後。細棹は、25mm前後です。

棹の材質も種類があります。もっとも高価買取が期待できるものは、紅木材です。次いで紫檀材、花梨材と続きます。特殊な材木で造られた三味線もありますが、この3種類がもっともポピュラーです。

棹には、トチと言われる木の文様があると、高価買取が期待できます。
棹は、上棹、中棹、下棹の3つに分解できます。これは、棹のねじれや曲がり、ソリを抑制する意味合いと、分解してコンパクトにして持ち歩くことができる2つの意味合いがあります。
高級三味線は、その継目にホゾを加工してホゾ穴には金を埋め込んであります。金ホゾと呼ばれています。高価買取可能な三味線のほとんどが金ホゾです。

胴は、花梨材で造られています。高級三味線には、胴の内部に反響を複雑にし、音色をよくするために溝が彫ってあります。 その彫りの文様から、綾杉彫りと言われています。
中には、綾杉彫りを二重にした子持ち綾杉彫りという高級品があります。三味線職人の腕と情熱が感じられる、美しい文様で彫り込まれています。
もし。皮が破けていたなら。隙間から覗くことができます。
彫り細工が何もない胴は丸胴と言われています。お稽古用の三味線は、丸胴です。

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